九州地域大学教育改善FD・SDネットワーク
Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

Q-Lab

2014-01-21 17:56 Q-Lab Retreatプロジェクト活動成果報告②

Step3: 展望する

[これから取り組もうとする課題を評価し、仲間からのアイディアを加える場]
2013年08月30日(金)09時〜14時 <3.75h+1.25h>
 

あっという間の最終日。ガイダンスの後にセッションが2つ続きます。先ず(Facilitator: Y)は、名城大の伊藤永利子氏(賛同者)(ブログ )。『大学 私 課題』というテーマでの、レゴ!ワーク。“手で考える”ところからのスタートです。続く (Facilitator: Z)、大嶋康裕氏(崇城大)(ブログ)が掲げたテーマは『2014年8月』。これからの1年を過ごす時に支えとなる「ワード」は見つかったのでしょうか…。 (九州女子大 川野氏ブログ
無事に午前を終えると、最後の昼食。仲間と創ってきた本番プログラムの安堵感?達成感!は、どんな隠し味を効かせているでしょう。 

昼食後は、OST(オープン・スペース・テクノロジー)にヒントを得た対話(ダイアローグ)の時間。全員が円に座っての、振り返りです。Retreatプ ロジェクトを経てきた“今ここ”を語り合います。次に仲間と会った時に、その後を語るのが楽しみとなる、“あの時に考えた課題(宿題)”が発見できていれ ば、プロジェクトは大成功です。 

参加者の声

☆社会人として働き、年を食えば食うほど、カッコ悪いこと(失敗すること、できないことetc…)が怖くなり、身を守ることを覚えていくような気がします。それはそれで必要だとは思うのですが、そればかりでよいでしょうか。 
大人としての知的遊びができるのが、Q-Labだと私は思っています。空気を読んで仕事をするばかりでは物足りない、少し怖いけれどチャレンジをしてみたい、そんな人のための場がこのQ-Labです。


【名城大(職員)・伊藤永利子】

☆「大嶋さん、Q-Linksで何回か研修受けているから同じことを学内でもできるでしょう?」と勤務先の大学で聞かれて困りました。Q-Labの経験者は学内に複数います。期待されているクオリティは高く、果たして自分がどの程度まで得たものを再構成して学内に展開できるのか。そんな思いの中、届いた唐津への招待状。
唐津の場で、前回の研修後から今までの自分を振り返り、課題を持ち、それを語る。次に、知識の共通基盤として、高等教育の場におけるFDとSDの実際、避けて通れないメンタルヘルスの現実を知る。ここで終わり? いえ、ここからがお楽しみ。「さあ皆さん、時間を用意していますからファシリテーターをやってください。」とのこと。では、やってみましょう。
私が自分に設定した課題は2つ。「『コ』ファシリテーター」としてメイン担当の補助で動くことと、3日目最後のファシリテーターとして合宿全体の流れに沿った内容で終えること、でした。参加者にも助けられ、どちらも無事終えることができ、ホッとしました。
今回は、できるだけ事務局の皆さんがどう動いているかも見ていました。次の目標は、このチームワーク。私も学内で築きあげ、企画しているイベントを成功へとつなげます!


【崇城大(助教)大嶋 康裕】 

☆私がQ-Linksに初めて参加したのは、「Q-Linksとは何だろう? おもしろそうだな。大学関係の見知らぬ人との出会いもいいかも‥」との思いを抱いたからです。これまで多くのプロジェクトや会合に参加させていただきました。どれも、「参加してよかった。役立つな」という思いが強く胸に刻まれています。どの会合にも根底に流れる主催者スタッフの「お・も・て・な・し」を感じたからです。参加者の私から見れば、それはとても快適でエンジョイフルなラーニングの場でした。一つひとつの学びの場を提供するために費やされたスタッフの事前準備と会議は、いかばかりであったことでしょうか。どれも「素晴らしいおもてなし」でした。あらためて感謝を述べさせていただきます。「スタッフの皆様、本当に、ありがとうございます」
 
またプロジェクトや会合で使われている対話とファシリテートの手法は目をみはるものでした。自分自身の授業を見直す契機になりました。スタッフの方々の人知れぬ取り組みを感じるにつけ、「私もまねてみよう。やってみよう」と、何度思ったことでしょう。でもみなの前でファシリテーターとしてパフォーマンスをする勇気がありませんでした。
 
さて、今回の唐津での「Q-Lab Retreatプロジェクト」の感想を述べてみます。手元に届いたのは、いつもそうなのですが、温かさと優しさが込められた一通の手作り招待状でした。このプロジェクトの細かい内容はWebでの映像とコメントをご覧いただければその雰囲気が伝わるものと思います。
それぞれのセッションでは、こころ新たに、自らを見つめることができました。ハイライトシーンをあげれば、朝の唐津の海を背景にした朝食です。朝食で岳さんと一緒に、とりとめのないゆったりと流れるひと時の語らいを共有できたことです。今でもその時の思いが瞼に浮かんできます。それと最後のクローズドセッションでいただいた虹ノ松原海岸の貝殻です。今、玄関に飾っています。私にとっては唐津での思い出を象徴する大切なものです。

少し感傷的な記載になりました。私がお伝えしたいことは、Q-Linksは、大学教育改善を目指す仲間と出会い、語り合い、自分の仕事を省察する素晴らしい契機になったことです。明日からのパワーをもらえるものであったと感じています。これからもこうした取り組みが継続されることを願っています。機会があれば再び参加したいと考えております。


【九州女子大(教授)川野 司】

☆Q-Linksから届いた、すてきな山吹色のリボンがついた「招待状」。中身すらよく見ずに、参加するためのスケジュール調整がしばらく続きました。 
私にとって、Retreatプロジェクトは卒業試験のようなもの。まずは参加することに意義がありました。とは言うものの、全然試験勉強できずに合宿に参加してしまったのですが…。 
また、今回は可能な限り「仕掛ける側」の疑似体験をする機会でもありました。例えるならば、「Q-Linksバックヤード体験ツアー」です。

プロジェクトを終えて、私個人の(自分だけが痛いほど実感する)試験結果は散々でしたが、同時に、これまた痛いほどの自分自身の充実感もありました。
言葉にすると大げさですが、Q-Labのグラウンドルールである“2Dより2Lを!*”の達人(?)となった私にとって、詳しいことは分からないながらも背景を想像しながら聴く相手の話は、もう他人事でも無関係な話でもありません。今、改めて「聴く」ことができる「自分」、何かのつながりを考える「自分」に気付かされています。そして、まだまだ不勉強な「自分」や、一人ではできることに限りがあると痛感する「自分」にも。そんなもろもろの気持ちと一緒に、セッションの最後に持ち帰った「宿題」を、と〜きどき思い出している今日このごろです。
また1年後、仲間たちと唐津の海を眺めつつ、学び励まし合えることを願っています。その折には、卒業試験のリベンジもぜひ!


【筑紫女学園大(職員)・中原明日香】

*2Dより2Lを!
Q-Labのすべてにおいて、場づくりの一環として「ground rule」が示され、メンバー全員が共有する。『安心して意思の疎通がはかられるような環境づくりを心がけよう▽開かれた率直な対話を奨励しよう▽2Dよりも2Lを推奨しよう:防衛と議論の兆しに気づき、傾聴と学習を大切にしよう』といったものである。 

☆Q-Labは、私にとって、非日常の時空間の中で、大学教育についてとことん考える貴重な機会である。初めて参加した当時、学内のFD委員会副委員長を務めていた関係で、CD1は半分職務として参加したが、そんな「義務感」を強烈に打ち破っていただいた濃密な3日間だった。CD1で得られた知見、人脈、経験は、大学教員としての私を確実に成長させてくれたし、そこで得られた貴重な仲間たちとのつながりは、現在に至るまで私の支えとなっている。その後、OD1、CD2と合計3回参加させていただいたが(星9個獲得!)、その度に、私の成長を確実に促していただいた。
 
しばらく、Q-Labへの参加から遠のき、上述のような濃密な時空間を経験することも乏しくなり、自分の中にある種の「惰性」が大きくなってきた時に、Retreatプログラムが開催されることになった。他の用務が入っていたが、何とか日程を調整して是非にでも参加した。そうしてまで参加して正解だった。久しぶりに味わった濃密さ、しかもQ-Linksでの自らの経験を省察し、今後の行く末を考えることができ、「惰性」を打破することができた。加えて、今回は自らがファシリテーターとして、仲間たちの前でワークショップを運営するという刺激的な経験までできた。Retreatプログラムは、自らのこれまでを振り返り、現在の立ち位置を確認し、今後の方向性を考えられる素晴らしい時空間だった。
 
もちろん、こうした時空間を過ごせたのは、すべてをさらけ出せる仲間がいるからである。普段は各地で日常業務に邁進している仲間たちの話を聴くだけでも、Retreatプログラムに参加した甲斐がある。晩夏の唐津で、波の音を聞きながら、非日常の時空間の中で仲間たちと語り合い、聴きあえる。そんな夏を、今から楽しみにしているのは、私だけだろうか。


【沖縄国際大(准教授)藤波 潔】

☆過日、唐津合宿への立派な招待状をいただきました。リトリート?え?何すんの的な印象。最近はミーティングにも参加してないからなあ、と反省しつつ、日程的にも完全参加は難しそうな状況ではあるが等と恐縮しながら、申し込んでしまいました。

そこにあったのは、やっぱりQ-Links的な時空間でした。
振り返れば、数年前にはFDは、義務化の風が吹いており全国的にトレンドでした。その流れを捕まえたからこそ、文部科学省の経費をいただくこともできました。しかし、時間の中で、Q-Linksは私の予想を裏切るほどに成長し、変化してきたことを感じます。

Q-Linksには、時を経るごとに積み重なった大学で働く人々の繋がりがあります。ここは、自らの教育改善の取り組みを語れる場でもあり、その実現の困難さを自らが学ぶ場でもあります。他者と語ることで自らに気づかされることはしばしばで、答えは自らが探さなければなりません。昨年の夏に集まったメンバーは、そのような経験を共有できる面々でもあります。折角の機会とばかりに、自らファシリテーターに挑戦する諸氏の真摯な試みに感服しながら、星2つ分の良い時間を過ごすこととなりました。 大学という組織に多種、多様な人間が集まれば、何かしらの壁が生まれるのかもしれません。その壁を、乗り越える術は本当にないのか、考えてみる価値はありそうで、答えを探すためには、真摯に試みるしかなさそうです。 
これからも、Q-Linksの様々な出会いの中で、新しい気づきが次々生まれることを期待しています。 


【九州大(学務部長)・江島定人】

全員で記念撮影

御礼

あらためて、皆さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました! 
職制別に行われるのが当然かのようだった日本におけるFD・SD。もちろん、教員、職員、各々に職務の特質があることは理解しています。それらを個別に伸ばすことは、極めて重要です。しかしながら、教員と職員が協力して営んでいる仕事が大学の現場に数多くあることへ着目すれば、教職員が互いに仕事の本音を語り合う(対話できる)場としてのFD・SDは残念ながら少なかったといえるでしょう。 そんな機会を提供しよう、もちろん、テーマは大学における仕事(例えば、カリキュラムや組織の開発)。「Q-Lab」のスタートは、そんな素朴なところにありました。
ですから、今夏の「Q-Lab Retreatプロジェクト」開催は、まるで陸上競技場のトラックを一周してきたかのような気持ちでした。皆さんのおかげで、ここまで来ることができました!御礼です。 今回の唐津で一番に楽しかったのは、各Facilitator(W氏、X氏、Y氏、Z氏)のワークに、メンバーとして加わったことです。新たな視点がプレゼントされた、得した気分でした。 
とまれ、また唐津でお会いしましょう。今夏は参加がかなわなかったQ-Labメンバー、LaboBARにだけやって来たQ-Labメンバー(笑)。ひょこり「招待状」をお届けしたいと企んでいますので。


 Q-Links事務局 田中 岳