九州地域大学教育改善FD・SDネットワーク
Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

Q-place

2012-03-30 03:02 第13回 -細かすぎて、Q-Links!-

2012年2月17日(金)、九州大学を会場に開催されました「第13回Q-place」の模様を報告します。

日時 2012年2月17日(金)17:00〜18:30
場所 九州大学箱崎キャンパス21世紀交流プラザⅠ 1階多目的ホール
題目 workshop for workshop vol.1 -細かすぎて、Q-Links!-
講師 Principal Speaker 田中岳(Q-Links事務局)
Co-Speaker 小貫有紀子(Q-Links事務局)、久保山宏(Q-Links事務局)
主催 Q-Links
対象 Q-Linksメンバーシップ(賛同校・運営校の教職員、賛同者)に限る。とりわけ、次のような方々の参加をお待ち申し上げております。これまでに、Q-Linksが催した企画へ参加し、ワークショップを体験(体感)され、ぜひ自分もやってみたい!という意欲が芽生えている方。とはいえ、ワークショップを実際にやるぞと意気込んでも、どこから手をつければ良いのだろうかとお悩みの方。また、心に残るワークショップと心に残らないワークショップとに、どのような違いがあるかを考えてみたい方。
企画の背景・意義 Q-Linksは、これまでに多くのワークショップを企画・開催してきました。その当初には、何をやるつもりなのだろう?と周囲から怪しまれていたことを思い出します。新しいFD・SDプログラム(協職協働型研修)を実施しますと、コンセプトについて説明するばかりでは当然のことだったともいえるでしょう。ところがQ-LabやQ-placeなどQ-Linksに参加する方々が増えるにつれ、Q-Linksが企画するワークショップのおもしろさがじわじわと伝わるようになってきました。そのプログラムの実際や、Q-Linksの志向が具体的な姿として見えてきた(実感できた)からかもしれません。まだまだクチコミ・レベルですが。
すると、こんな質問をいただくようになりました。「ネタもとはどこですか?」「どこを真似たのですか?」ヒントは各方面から集めていますが、ほぼQ-Linksオリジナルですと答えると、更に続きます。「誰が考えているのですか?」「どうやればこんな発想が出てくるのですか?」
そこでQ-Linksは考えました。新たなFD・SDのプログラムを実践したいと悩まれている方々まで、Q-Linksの企画に対する“こだわり”を提供し、共有する機会をつくってみてはどうだろうか。FD・SDの開発には多くの智恵が求められるはずです。Q-Linksも試行錯誤の連続ですが、その内容や様子をお伝えすることで、みなさんが挑もうとされている、これまでにないプログラムの創造へ貢献したいと思います。
目標 ○Q-Linksが行っているワークショップの、難しさや落とし穴、ややこしさ、楽しさ等、そうした事柄を象徴するエピソードも踏まえながら、「ワークショップ」について自分の言葉で説明できるようになる。
○実際にワークショップを行う自分と、今の自分との距離感について説明できるようになる。
役割・過程 本Q-placeでは、参加者同士の相互作用を大切に考える。講師が、語り部(Speaker)と進行(Facilitator)の役割を果たすことで、本プログラムの成功へ貢献する。講師は会場を活性する進行に努めるので、参加者のみなさんにも主体的な参加をお願いする。
いくつかのBrieflectureと、実際のActivity紹介と実演とを組み合わせながら、全体質疑(カフェ的に)も行います。
当日の参加教職員数 23名[教員(11)、職員(8)、学生(1)、他機関(3)]
福島大(2)、鹿児島大(1)、国立教育政策研究所(1)、香蘭女子短期大(2)、九州大(3)、文部科学省(2)、長崎県立大(1)、沖縄国際大(2)、立命館大(2)、琉球大(2)、崇城大(1)
ABC順、※Q-Links事務局(4)

当日の様子

「そろそろ、はじめましょうか。なんだか遠いですね。もっと前へ、どうぞ!」
「こんな感じで、互い違いにすればいいですね。」
では、今日の資料を配付しますね。

今日のSpeaker3名が順に自己紹介をはじめました。スタート!です。
皆さん、最初から真剣な表情です。
何が話題となっているのでしょうか。
 
自己紹介(Q-Links事務局の面々が「学習する組織」や「協同教育」などの研修を受講してきた体験)から脱線して、チーム学習などの場面において、いかに“学びの責任”を醸成し、いわゆるフリーライダーをなくすかのコツが抜露されているようです。
最初から、“濃い”ですね(笑)。

Speakerもエンジンがかかってきたようです。 
この後、ワークショップ立案にかかせない『OARR/GRIP』の解説や、企画会議の手法、秘密資料?であるワークショップ『シナリオ』を実際に見たり、岳さんの仮置きアイディア『Shell』が紹介されたりしました。『出口戦略』も話題になり、そしてクイズも!
 
当日は、こんな図も!ワークショップを考える際のアイディアとして示されました。
Q-Linksのワークショップは、課題を通して学ぶ「発想対話創出」タイプで展開されているとのこと。他では、課題を学ぶ「知識伝授習熟」タイプなども行われていて・・・。「合意形成判断」するワークショップについても深めてみては?といった貴重なコメントも寄せられました。

参加者の声

☆Q-Linksスタッフの企画の運営方法については、「相当念入りに下準備をしているだろうな」という想像はしていましたが、聞いてびっくり、想像をはるかに超える理論を共有していました。今年度自大学で行ったワークショップ(の真似事)では、言わば欠けたOARRしか持っておらず、大文字FACILITATIONなぞほとんど存在していなかったことが分かりました。
言うは易く行うは難しですが、次へつなげて行きたいと思えた内容でした【国立大・教員】
 
☆メイキングオブ Q-Links。ジャッキー・チェンの映画のエンディングを見ているような一時でした。何気ない言動の裏には多くの仕掛けが用意されている。一見、意味がない行為そのものに実は深い意味が隠されている。そして、深い意味から価値を共有し創造する。
Q-Linksの嗜好している理論と方法の一端を学ぶことができました。ぜひ、このシリーズのパート2の開演を切望します。【私立大・職員】

御 礼

あらためて、御参加いただいた皆さまに感謝を申し上げます。ありがとうございました。
どんなFD・SDをするのか?も確かに大切だけれど、どのようにFD・SDをするのか?を考えてみることも面白いだろうと思って試みた企画でした。当日の会場では、そうそう、そういう検討をしてみたかったという熱意が皆さんから伝わってきました。また、FD・SDの場面に限って考えるよりも、学習・教育の場面として大きく捉えて考えていくといったアイディアもいただきました。
「『workshop for workshop vol.2』をやったほうが良いと思う方?」の問い掛けに、全員が挙手してくださいました。とても嬉しかったです。次回を楽しみにされていてください。またご案内させていただきます。

Q-Links事務局 田中 岳