九州地域大学教育改善FD・SDネットワーク
Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

Q-Labとは

「Lab(ラボ)」とは、「Laboratory(ラボラトリー:実験室、工房)」を意味し、教育改善における問題について、Q-Linksメンバーシップの協働によって新たな手法やアイデアを創出・試行していく場であることを表わしています。
また、「Lab」には個人の能力開発とともに、 「collaboration(コラボレーション:協働)」の意味も含まれており、教職協働による組織力を高めていくことへの期待も込められています。

Q-Labが目指すもの

現在、大学教育の現場では、質向上の文脈において、学士課程教育の体系化や教学組織の再編など、組織的な取組が不可欠となる改革が推し進められています。各機関においてこれまで取り組まれてきた職制別のFD・SDに加え、Q-Linksでは、大学間ネットワークの強みを生かし、新たな教職協働型の能力開発の場として、2010年度からQ-Lab(ラボ)を開始しました。 Q-Labは、教育改革をより効果的に進めるために、国公私や教職員を超えた、メンバーシップ間のダイアログ(対話)を中心に、新たなアイデアや発想法を創出することを目指しています。

Q-Labの2つのプロジェクト

「実験室(工房)」という意味が込められたQ-Labでは、実験室や工房で展開される一つ一つの取組をイメージして、テーマ別に「プロジェクト」が立ち上げられています。現在Q-Labでは、昨今の教育改革の動向を踏まえ、CD(Curriculum Development:カリキュラム開発)プロジェクトとOD(Organizational Development:組織開発)プロジェクトの2つのプロジェクトに取り組んでいます。

CDプロジェクトとは?

複雑かつ急速に変化する環境のもと、大学教育の中心であるカリキュラムでも、学習成果測定やカリキュラムマップ、単位の実質化など、多くの課題が浮上してきています。さらにこれらの課題には、教育理念・目標と実践活動の調整や教育活動の財政マネジメントなど、より大きな枠組みで考えなくてはならない改革の要素も含まれています。 
Q-Linksでは、各大学の文化や組織のあり方を尊重しながら、教職員が一体となって教育改革に取り組むための知見を開発していくために、2010年度からCD(Curriculum Development:カリキュラム開発)プロジェクトに取り組み始めました。 
CDプロジェクトでは、教育活動におけるカリキュラムの意義や関連する政策動向などの知見を学ぶことに加え、カリキュラムマネジメントにおける実践的な課題について、Q-Linksメンバーシップによって解決のアイデアを創出していくことを目指しています。

ODプロジェクトとは?

Q-Lab OD(Organizational Development:組織開発)プロジェクトは、大学の教育改善に資する「組織づくり」について学び合う場です。組織づくりというと、例えば新しい学部やセンター等の設置、事務局の再編など、組織をよりよい形にしていこうというものを思いつくかもしれません。また、チームワークやリーダーシップなど、よりよい組織活動を支えるものも考えられます。 
ODプロジェクトのテーマは組織づくりの「担い手の視点」で設定されます。組織づくりを考えようとなれば、「学部をどう新設するか」、「事務局はどうあるべきか」など、組織の形や在り方をテーマとしがちではないでしょうか。Q-Lab ODプロジェクトでは、どんな組織づくりにおいても直面するであろう「場面」に注目します。例えば、「対立とどう向き合うか」、「仲間とどう仕事をしていくか」、「活力をどう維持していくか」などです。参加者やゲストの多彩な体験、知識などを持ち寄りながら、テーマについて深めていきます。
※参考文献:Lee G.Bolman, Joan V.Gallos(2011) Reframing Academic Leadership, Jossey-Bass Higher and Adult Education

ODプロジェクトのねらい

ODプロジェクトは、大学における「組織づくり」の課題を探ることを通じて、組織の一員として組織づくりの場面に対するときの姿勢や行動について学び合うことを目的としています。そして、参加者が「対立とどう向き合うか」、「仲間とどう仕事をしていくか」などについて、その姿勢や行動を自分の言葉で表現できるようになることを目標としています。また、九州・沖縄各地の大学における「組織づくりの担い手」や「組織づくりに関心のある仲間」と知り合い、交流を深めることも期待されます。 
ODプロジェクトで生み出された成果は「問いかけ」として表現され、Q-Linksメンバーシップに共有されます。それにより、プロジェクト参加者のみにとどまらず、広くメンバーシップの学びに貢献することを目指します。プロジェクトの成果が各大学において活用されることを期待します。